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楽天証券は、SBI証券に次いで口座数が全国2位の大手オンライン証券会社です。 楽天ポイントで投資信託が買えるという特徴があります。また、年会費無料の人気クレジットカード「楽天カード」で、投資信託が注文・購入できます。 最近は、ふだんの買い物で貯めた楽天ポイントを使って、楽天証券でオンライン投資を始める株初心者も増えています。 以下、楽天証券の特徴を紹介します。

楽天証券の特徴

グループとの連携に強み

楽天証券のメリットは、楽天グループと連携していることだ。

楽天銀行の口座に自動入出金

まず、楽天銀行との連携サービスが注目に値する。 これは「マネーブリッジ」と呼ばれる。証券口座と銀行口座が一体化しており、資金移動がスムーズにできる。

具体的には、顧客は楽天証券での取引の際、銀行口座にログインせずに済む。 そして、楽天証券のサイトやアプリから、 投資資金や投資で得た収益を、楽天銀行の口座との間で自動入出金(スイープ)できる。株の取引をする際に、双方の口座の残高状況を確認しながらを売買を進められる。

「送金の手間が省ける」と評判

また、取引によって得られた収益も、毎日夜間に自動出金で銀行口座へ振り込まれる。ネット上の口コミでは「ログインや送金処理などの手間が省けて便利だ」と評判が良い。

普通預金に優遇金利を適用

さらに、「マネーブリッジ」に申し込むと、楽天銀行の普通預金に優遇金利が適用される。例えば、通常年0.02%(税引後年0.015%)の金利のところ、年0.10%(税引後年0.079%)が適用された実績がある。

株取引に応じてポイント獲得

このほか、楽天銀行の「ハッピープログラム」に登録していると、楽天証券での株などの取引に応じて、楽天スーパーポイントや、楽天の会員ステータスの判定基準となる評価点が付与される。

ポイント制度ATMの手数料無料の回数が増える

楽天スーパーポイントは、「Tポイント」「ヤフーポイント」「ポンタ(Ponta)」と並び、日本で最も普及しているポイント制度である。ネット通販「楽天市場」や旅行サイト「楽天トラベル」で貯めて使えるほか、マクドナルドやココスなどの全国店舗で使用できる。金融分野では、付与されたレベルと銀行残高により、楽天銀行のATMの手数料が無料になる回数が増えるといった特典がある。

「最大15倍」のポイントアップ

楽天ポイントには、ボーナスでポイントが上積みされる「SPU」(スーパーポイントアップ)というプログラムがある。 楽天グループの各サービスの条件を達成すると、割増でポイントが増える仕組みだ。 ポイントが最大15倍にアップする。

様々な追加ポイント

例えば、楽天カードで買い物をすると追加ポイントが+2倍付与される。楽天ブックスで月2,000円以上の購入をすると、追加で+1倍のポイントが上積みになる。楽天証券は、2018年9月からSPUに加わっている。

ポイントで投資

楽天証券には、楽天スーパーポイントを使って投資信託を購入するサービスがある。通常注文でも積立注文でも購入できる。これは「ポイント投資」と呼ばれている。

このポイント投資では、月1回500円以上、投資信託の注文を行うと、楽天市場でのお買い物時に+1倍の追加ポイントが上積みで付与される。

楽天カードで投資信託

また、楽天カードのクレジット決済を使って月最大5万円まで投資信託のオンライン積立ができるサービスもある。この場合、積立金額の1%が楽天スーパーポイントとして付与される。

1万円の積立で100ポイント

例えば、毎月の積立額が1万円なら楽天スーパーポイントが100ポイント付く。楽天の1ポイントは1円に相当する。つまり、実質1万100円で投資が始められる、ということになる。「NISA」や「つみたてNISA」も対象になっている。

SBIやマネックスにないシナジー

このように、楽天グループのさまざまなサービスと連携することで、いわば「楽天経済圏」が形成されている。そこで何らかの購入などをするとポイントが貯まり、お得に使えるサービスが用意されている。楽天グループの一員であり、かつオンライン証券会社であることの強みだといえる。SBI証券やマネックス証券など他のネット証券大手にはない独自のシナジー効果が発揮されている。